fc2ブログ

6年間ありがとうございました


今日はジャケットの<袖山>について。


オーダーでスーツやジャケットを仕立てるのに慣れてらっしゃる方の中でも、意外に見落とされている方もおられます。

それが袖山であり肩先、縫い代の殺し方です。

木を見て森を見ずではないですが、意外に大切なところが見過ごされていたり。

丈や幅、ラペル巾やゴージライン、AMFステッチの巾は好みがあっても、袖山は基本ノーマルの<割り袖>がほとんど大多数を占めます。

ジャケットの平面図で見ても、前身頃の次に肩先というのは個性を出す上でとても大切な要素。

流行り廃りの多い糸へん業界ですから、日々勉強のみです。


まず初め、基本的に袖山の処理は三種類あります。



<割り袖>

20180117_2409268_t.jpg


最もベーシック、欧米と比べ怒り肩や撫で肩の多い日本人には、どれも対応可能なノーマルイ袖。

シーンも選ばず万人受けする為、基本の通常仕様に用いられます。

肩先の縫い代は肩側へ、袖山の縫い代は袖側へ。



<差し込み>

IMG_20200328_111809_558.jpg


肩パットを抜き、場合によってはユキ綿(副資材)も外し、一見撫で肩に見えたりもします。

が、ジャケットは衿で着るとは正にこれ、肩が軽くパットの当たりがないので非常に快適。

一般的には雨降らし(マニカ・カミーチャ)とも言われます。

印象としては少々カジュアルな印象で、顔映りは優しく見えたり。

肩先の縫い代は肩側へ、袖山の縫い代は肩先側へ。



<袖高>

IMG_201022_172623.jpg


一般的にはコンケープド。

怒り肩にも見えやすいので、肩パットは4号や5号などの薄い物を使用します。

これは自信の表れを肩先で表現するように思えます。

肩先の縫い代は袖山側へ、袖山の縫い代は袖側へ。



是非参考までに。



余談ですが、平成26年に誂えたジャケットが割袖でしたので、袖と肩を解体し、パットも外し、差し込みにしました。

20200818_131143_958.jpg

20200818_131124_433.jpg


お腹廻りはめいっぱい出しです。

前職から着用している服も、ウエストをめいっぱい出したりリペアもしていますが、少なくなってきました。

これも手を加えた以上、枚方の仕様ではなくなったわけです。

6年間ありがとうございました。


スポンサーサイト



Comment

Add your comment