朝に蜘蛛を見ると吉兆
さて、朝の蜘蛛を見るとその日は吉兆と昔聞いたことがあります。
こんな本当か否か分からない?田舎の縁起事をインターネットに載せてよいのか考えますが、調べると西洋でも蜘蛛は縁起物の象徴として扱われるそうです。
無理くりですが、オーダースーツでも縁起物と言われる物がいくつかあります。
代表的なもので言えば、思い浮かぶのはDORMEUILラグジュアリーコレクションのひとつ、「JADE」
成功運・健康運が上がるとアクセサリーなどに用いられるJADEは翡翠石(緑色で半透明の石)の略です。
DORMEUIL JADEはその名の通り、ウールに翡翠を用いて織り上げたシリーズ。
神聖な石をそのままに身に纏う、JADEの神秘的な発色が素晴らしいラグジュアリーファブリックです。
次に、繊維の宝石と呼ばれる「カシミヤ」
最高級の天然素材です。
しなやかで軽く独特の上品な光沢を持つカシミヤ山羊は「繊維の宝石」と呼ばれ、貴族階級から世界的に重宝されています。
1頭から採れる産毛はわずか200g、羊毛と生産量を比べるとカシミヤは羊毛の1/700程。
翡翠と同じくこのような希少性も「繊維の宝石」と呼ばれる所以かもしれません。
最後に冒頭へ戻り「蜘蛛」
生地と果たして関わりがあるのか、とも思いますが。
イタリア・ビエラ発祥の生地ブランド、織元はいくつかありますが、その中の一つ。
FRATELLI TALLIA DI DELFINO(フラッテリ・タリア・ディ・デルフィノ)
タリアの織ネームをよくよく見てみると、正規並行に関わらず、左端に蜘蛛の巣マークが付いています。

俗信ですが日本と同じく、西洋でも蜘蛛は神秘的な事に意味づけられます。
その証拠にキリスト教では蜘蛛は殺さない、神と繋がる為の霊虫として扱われるそうです。
タリアのロゴにはその蜘蛛の「巣」が付いています。
タリアの蜘蛛の巣について明確に調べようとタリアについて探しましたが、不明確でした。
蜘蛛の巣を「糸・織」として見ているのか、蜘蛛の巣のように広く、世界的に「繁栄」するようにと意味されているのか。
私は着る用途で生地を選ぶのでブランドでスーツを選びませんが、たまにはブランドからセレクトするのも想い入れから重宝されることと思います。
そんな控えめかつ奥ゆかしい、さりげない主張のタリアが好きです。
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