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「我」は強くない方がいい



よく言われること。

「我(が)強いなぁ」


本人からすると褒め言葉として受け取ってしまうのですが、この言葉はアパレル販売員にとっては致命的にも受け取れます。


何故?


アパレル企業販売員というのは、その企業で取り扱いのある商材やブランドに特化して、自身をブランドに染まりあげる必要があります。

これは当たり前の話で、例えばポールスミスの販売員がお客様との接客でJプレスのことを褒めちぎる、まぁまずないでしょう。

オーダースーツでも基本的には同じことで、自身が在籍している企業で推奨している<型紙モデル><生地ブランド>、これらに特化してまずはモデルやブランドを好きにならないといけません。



只ここでいくつか問題が、

オーダースーツってスタイルやデザイン、自由なんですよね。


クラシックでソフトなスーツが好きな人、タイトでモダンブリティッシュなスーツが好きな人、クラシコでライトなスーツが好きな人、スーツなんてなんでもいいって言う人。

ディティールもそう。

シングル4釦にしたい、ベンツの深さを浅くしたい、体型の割にラペルを極端に細くしたい、等々。


例えば物凄い体型がずんぐりむっくり(言い方悪くてすみません)で、腹も出てるしコムラも張ってる、そんな人がタイトなモダンブリティッシュにしたいって言われてもそれは無理です。

年齢的にも社内の立場としても落ち着かないといけない人が、ブサイクなスタイルや可笑しなディティールにしたがる、こういうことオーダースーツの仕事をしていると案外多いです。


オーダースーツ店でも店舗や社員の多いチェーン店は不特定多数のお客様を相手にしなければいけないので、企画化した、均質のサービスを提供せざるを得ません。


=代金さえ頂ければデザインは自由なんです。


これが我が強い販売員はきっぱり、はっきりと言います。


「それは可笑しい、似合いませんよ」って。

「営業的に言えば利益も上がるスタイル(デザイン)ですけど、お客様がおっしゃるスーツ、それは世間一般ブサイクです。」

「絶対に、こうした方が似合いますから。」


これ私のことですけど、我が強い販売員はここまで言います。


もちろんそれで付いてくる新規のお客様がバシッと納品して、出来上がりの際に3着4着また買われることもあります。

その逆もあり「なんでそこまで自分の好きな服を否定されなあかんねん」とお帰りになられることもあります。


我が強い販売員は確かに顧客がつきやすい、只不特定多数のお客様を相手にするには向いてないんですよね。


顧客がついたらいいやん、こう思うのも正解ですが、じゃあもしその販売員が店や会社を辞めたら?

店のファンではなくて、人のファンは担当者が辞めてしまうとおよそ顧客の半分はサーッと引いてしまいます。


なんだか美容師さんとよく似ているような気もします。


とことん業界に染まりきってしまうと、企業は扱いづらい、と思います、我強いから。

そんな人間が新人にOJTしてるんだからもう、、



んん~2月一発目、オチもないですがこんなブログですみません。


何が言いたいかというと<我が強いならとことん強くなれ>

です!


2月はバレンタインギフト、春節、そして新社会人などイベント商戦満載です。

頑張っていきましょー!


あ、そうそう、昨日新地でお水汲みしてました。

ちゃんと燃やしてきましたよ。

なんだかんだ体が一番です。

ぜんざい美味かった~

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