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順番制とは



寒いですね、風邪引いてませんか?


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さて、順番制について。


主に昔の百貨店、平場などのイメージがあるこの<順番制>。

順番制というのは<その日接客する順番>という意味です。

その中でも都市に構えた大手百貨店の中に入っている<オーダースーツ売り場>の話。

百貨店イージーオーダーが出来て50年以上経ちましたが、その頃はイージーオーダーの会社だけでも一つの売り場に5社~8社が入っていました。

おおよそ40坪~程の売り場にそれぞれメーカーが何社も入って順番制(もしくはコーナー制)で競争するなんてゾっとします。

百貨店イージーオーダー代表で言えば、大賀・樫山・御幸、昔で言えばメルボ・タンゴヤ。

例えば、その日一番で樫山の販売員が一人目お客様の接客につく、

スキャバルの紺無地が欲しいと言われ、自分とこの棚から生地を見せる、

その棚の横に同じスキャバル紺無地があり「販売員さんの持ってこられた紺無地より横にあるこの紺無地が欲しい」と言われる。

さぁ困りますよね、同じ生地でも自分とこの生地ではないからです。

大体よく言うのは

「仕入れルートの違いからこっちの方が質が良い、(照明の下まで行き)ほら、光沢とドレープ、この差です」
「生地の耳に白い糸が付いてるでしょう、これ傷入ってるんです」

それを聞くとお客様は最初に持ってきた生地で決まる、ということです。

大手百貨店では未だにこの順番制は生きていて、上に記載したメーカーが一つの売り場、多くて2社入っています。

この順番制の良いところ、一つは単純に売上が上がります。お互いに競争しますから。

1番でジョンフォスター売れた、じゃあ2番でそれ以上売ろう!


悪いところは?

大体想像つくと思いますが、ルールが多い、競争していると喧嘩がバチバチ起こる。

2番でも名顔一致の顧客が来られたら、名前を呼び順番を追い抜く。(そりゃそうです、自分の顧客です)

自分が休みの日に顧客が来られ、よそに取られる。(顧客管理出来てないせい、責めたらダメです)

よくある話が、ほぼ同時に一番二番2組来店、一番で5万、二番で3着口の45万。(見定めが甘い)

一番のメーカーは腹が煮えくり返る、これが順番制です。


只、最近はその順番制も縮小していてメーカーも2社から1社へ、もしくは売り場を極端に離す、百貨店のオーダー売り場も変化していっています。

どことは言いませんが、2社から1社にし、大がかりな改装し、それで2社分取れると思っている店もあるようです。


古き良きルールの話でした。




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