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薄利多売~それでもヤル理由~

昨夜は仕事終わりに心斎橋、ヨーロッパ通りにある鍋屋<まぁ~なべや>へ。

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完全に体力無くなっていましたが・・・肉を食べて復活です。


さて、もうすぐXmas。

年内納めに掛けプレセール、年始はクリアランス、3月決算までバタバタの時期がいよいよ始まりますね。

同業者の皆様、小売業の皆様本当にお疲れ様です。

今は<種蒔き>の時期ということ。

11月12月の接客で1月の見通しがバクっと分かります。

購買意欲満タンのお客様が一番増えるのが年始ですから。

追い網漁みたいなものです。


ところで何故セールをやるのか、そうも思わなくなった、当たり前の常識になっていませんか?


商品をお金に換えないと来期の資金が無い


毎日お会計の際に、商品がお金に換わる場面に立ち合っています。

その売上金額から商品の原価(服地代・仕立て代)、給料、輸送費、管理費や光熱費(家賃や電気代)、POPやショッパーなどの販促費等々が引かれて、残ったものが<営業利益>です。

商品利益と営業利益はまた別。

商品利益は例えば50000円のオーダースーツを販売したとして、50000円-(服地代+仕立て代)=商品利益です。

組織的に言えばこの商品利益の理想はグロスで大体48%前後が理想。

個人一人で小売をされる方などは、おおよそ30%あれば十分程稼ぎになります。

では営業利益は?

人件費、管理費、家賃、経費諸々・・・全て差し引いた利益。

具体的に言えば50000円のオーダースーツを販売したとして2000円前後です。

2%~高くて4%程。

勿論ここから営業外の損益等々を足し引きして当期の純利益が出ますが、それでも期全体で5~6%。

50000円売って利益が2000円・・・薄利と思いませんか?

しかし、とりあえず薄利でも何でもです。

このように生んだ利益をもとに、会社は新しい取り組みをしたり、金の掛かることに使って維持したり大きくしたりするものです。

だから、店頭で自分たちが抱えている商品は1点でも多く売る必要と責任がある。

モノをカネにかえるのが販売員の役目です。

必要以上のモノは、期中にさっさと捌いてカネとして回収する。

過剰在庫は過剰だと伝えることも店頭の販売員の仕事の内ですから。


理想はプロパー(純定価)で売りたい




当たり前です。

これを思わないアパレル業者は異端、何か大きい事業に挑戦する器の大きな方か、それかただのアホです。

せっかく好きで働いているなら、

お客様が目を輝かせるような素敵なものを買い付けたい。

お客様に自信をもって勧められる商品を売りたい。

かっこよく、感度の良い店を作りたい。

だったらプロパーのうちに、買ってもらえるように頑張る。

営業利益で会社や店を支えるには、それしかないんです。

商品は旬の内に、一番利益の出る、プロパー(定価)で売る。

その為のニューアライバル、新物です。


それでもセール、薄利多売をヤル



セールを迎えると、例えば50000円のオーダースーツを50%オフにして、売れたところで50%オフでは赤字になります。

じゃあ、セールをやらなければいいじゃない?

それは極論。

何故?

売り残した在庫を、お金に換えずに持ち続けると保管費はかかる。

商品の旬はどんどん過ぎていって価値がなくなり、それこそどうにもならない。

そんなリスクを回避する為、利益云々より売上と言えるものを作る為、どうしようもなくお客様に「安くするから買ってください。物のままでは来期困るので、頼みます。買ってください。」というのがセールです。

勿論心の声ですが。

お店で在庫を売り残してばかりで値下げを重ね、赤字が続くようだと新しいことをしようにも無い袖は振れませんし、最悪、会社は潰れます。

作業的にセールをこなしているようではいけませんよね。


年末商戦、初売り商戦、頑張りましょう。






昨夜の話続き、、

家に帰ると地元の友人から電話が。

「今日、両親顔合わせ終わったから!」

おめでとう健ちゃん。

今月入って一番嬉しい話でした。

俺もな~~去年のクリスマスは・・・・・・ッッ!!


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